レポートの書き方

レポートとは

大学・通信大学に進学すると同時に授業の課題として多くのレポートが課されます。高校・大学入学式までの段階では、長い文章を書かされる課題というのは、感想文・小論文といった、与えられた問題に対して、ある程度、一定の形式で答えるものでした。これに対して、大学のレポートは、多くの場合、広いトピックの中から自分で対象を選んで研究し、その結果を報告・発表するという形式をとります。また、その内容が授業内容に関連付けてかかれているかどうかも大切なポイントとなります。レポートの種類としては、実験レポート、調べ学習、問題演習、感想文などがあげられます。

レポート(report)とは自身が直接行った調査や研究等の報告書のことを言います。自分があるテーマに関して調べたことをその調査の過程、遂行状況、結果(起承転結である序論・本論・結論として整える。)についてまとめた文章が報告書となります。

大学によってレポートのフォーマットがあるのであれば、予め決められた形式に合わせて作成をするようにして下さい。大学に入学してからの文章を書く訓練は、社会に出てから種々の報告書を書く際にも必ず役立ちます。 報告書であれ、プレゼンテーションであれ、読み手、聞き手にとってわかりやすく説明ができるように大学生の時からそのスキルを身につける事は大切です。自分の伝えたい事を自分の言葉でまた分かりやすく伝える事が重要です。大学でのレポート課題は、社会に出て文章を書くことと同じだと言えるぐらいではないかと考えております。

1 資料・文献を探す

問題意識のないレポートは、読んでいても張りがないし、筆者の気持ちも伝わって来ないものです。どのような課題設定をするかが、まずレポートの出来を左右すると言っても過言でもないかと判断されます。書きたい課題に関連する資料・文献を入手する方法は、関連主題を扱った参考図書、雑誌論文、雑誌記事、インターネットのサーチエンジンから検索するなどの方法が有ります。参考図書とは辞典・事典・用語集・年鑑・統計集・図書の目録・図鑑などです。
参考文献は全体評価の10%ぐらい占めます。参考文献はレポート全体の根拠を提供するところです。参考文献を使わず、全部自分の考えをまとめて書くのは無理です。それが現実なので、参考になった部分がありましたら、必ず参考文献を表示してください。参考文献を表示しない場合には、法律的に著作権違反行為になります。もちろん、大学のレポートでは、参考文献を表示されなくても問題はありませんが、できれば明らかにしてください。 その際には、筆者・編者・訳者・書名・出版社名・出版年は必ず明記することが必要です。
引用した場合は、ページなども入れることが求められます。総計・資料を利用したり、表や図を転用する時にも、出所を明示することが必要です。また、何からのホームページを参照したり、そこから引用した場合には、URLとページを開いた年月日(アクセス日)を明記することが必要です。

2 レポートの形式

原則としてはA4用紙を縦に使用し横書きで作成します。表紙にはタイトル、氏名、学籍番号、実習名、担当教員を明示します。大学によっては表紙ではなくレポートの下記に学籍番号、氏名を表記など表示方法が異なります。

3 レポートの書き方

レポートの基本構造
どの文書でも、「起-承-転-結」という原則はあります。レポートにも、「序論→本論→結論」があり、これはレポートの作成として一番重要なポイントです。レポートを書く場合、序論や結論には一つの段落をあてます。本論は、論理にしたがっていくつかの段落に分かれます。200字程度をメドに改行をして、段落を作っていきます。一つの段落には一つの主題があります。ですから、小見出しをつけ、それを並べていくと、全体の論旨につながりが見えてくるはずです。

(1)序論

序論では、まず、「どのようなテーマを扱うのか」、「そのテーマを取り上げることの重要性は何か」、「何を明らかにするのか」、「どのような問題意識を持っているのか」を明確にすることが大切です。本論の内容の理解を助けるために序論として設けられています。そして、読み手に興味を抱かせ、「中身を読んでみたい」と読み手に思わせ読み手に分かりやすく簡単にまとめなければなりません。そのために、身近な問題から説きおこしたり、誰もが知っていることから問題提起を始めたりします。つまり、そのレポートで何を取り上げるのか、どの範囲で論じるのか、なぜそのテーマを扱うのか、を最初に示さないと、全体の内容が曖味になります。序論の印象でレポート全体の評価が決まるといっても過言ではありません。

(2)本論

先生がレポートを見る時には、まず編集状態をチェックします。分段と分段がよく仕分けされて内容の展開が明確か確認するようになります。分段がどこで始まり、どこで終わるのか分からないと、見る価値はないと判断します。そして、論理的な文章を書くには、「正確で分かりやすい」、これがキーポイントです。レポートの読み手に問題提起に対して調べた事や調査したことの展開を羅列して報告し、調査の際に引用した資料や文献を挙げながらまとめていく必要があります。

(3)結論

本論で展開したことを簡潔にまとめてください。問題提起に関して調べたこと、わかったことを自分なりに整理し解釈しまとめるとよいです。解答を出し切れなかった疑問、取り上げなかったが将来の課題としたい問題を明らかにしてください。レポートの場合、最後にレポートの作成に当たって感じたことや意見や考えも少し書いても大丈夫ですが、あくまで報告書であり感想文ではないので簡単にのせるようにしましょう。結論の部分ではレポート全体を通して伝えたかったことを読み手に伝える章となるので自分なりの考えを整理した上で述べると良いでしょう。

4 終わりに

表紙をつけた上で完成したレポートは予め印刷し、ホチキスでとめておきましょう。大抵の場合、期限に1分でも遅れてしまうと受理されない事がほとんどですので、締め切り前に提出可能な形で大切に保存しておきましょう。今すぐ立派なレポートを書くのは、難しいと思います。しかし、たくさんの本を読みながら勉強すると、その中で重要な文は何なのか、良い文は何なのか見つけられると思います。ハッピーキャンパスを利用しながら、こちらの説明文「レポートの書き方」を念頭において、現在ハッピーキャンパスにある資料より、もっと立派なレポートを作成してください。