国文学講義Ⅵ(現代)①

閲覧数1,553
ダウンロード数8
履歴確認

    • ページ数 : 11ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    タグ

    日本社会発達政治芸術文学国際運動組織労働

    代表キーワード

    国文学講義

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     プロレタリアとは、フランス語で無産階級の人々、つまりブルジョアジーとは逆の立場にある賃金労働者のことである。よってプロレタリア文学とは、プロレタリアの生活に根ざし、その現実を階級的立場から表現しようとする文学のことである。日本では、大正末期から昭和初期にかけて発達したが、政府の弾圧によって、一九三四年以降に衰退した。
     世界情勢では、一九一七年にロシア革命がおこり、一九二一年に中国共産党ができた。そのような階級闘争の引き金となるマルクス主義運動が日本にも湧きおこり、幸徳秋水・大杉栄らの社会主義者を先駆に発達した。
     大正一〇年に、秋田県で『種蒔く人』が創刊されることにより、本格的なプロレタリア運動が開始された。それには以下の目的があった。一つは、国際的連携のもとでの世界革命の擁護と、そのための啓蒙・普及活動である。ロシア革命の擁護や帝国主義戦争の反対などによるプロレタリア国際主義と、反帝・反戦運動を目的とし、行事や活動を通して実践化されていった。もう一つは、プロレタリア文学・芸術の組織化を目的としたものである。プロレタリア文学・芸術の発展と、社会変革を求める芸術家による共同戦線の組織...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。