教育方法学・4種類セット
基礎基本が重要であるが、学力の構造をどのように考えればいいか。説明せよ。
新教育課程では次の4つの学力をバランスよく育てることが大切である。
前者3つが「教科学習で主に目指す学力」であり、最後のものが「総合学習で主に目指す学力」である。
基礎的な学力A
これは単純に読み、書きといった学力で、教科等の学習の基礎となるものである。国語、算数の学習のみならず、社会の学習においても教科書や資料集を読む力が基礎となってくるし、理科でも実験などで計算する力がどうしても必要となってくるのである。さらにこの学力は子供の将来の社会生活(仕事、日常生活など)の基礎となるものである。
基礎的な学力B
これは学習指導要領で明示されている目標と内容に基づく教科等の学力である。
2002年の学習指導要領で3割の教科内容が削減された。そして、文科省は新学習指導要領は子供たちが学習すべき最低限の基準であるという解釈を示した。
したがって、学校はこれまで以上にすべての子供たちに「基礎的な学力B」を確実に身につけさせる責務を負うことになったのである。それを強く後押ししているのが「学校の説明責任」...