「わが国の地形の特色と形成過程を概観せよ。次にひとつの県(都道府)を選び、そこに分布する地形の特色を詳述せよ。」
まず、日本列島について、地形の特色と形成過程を概観する。日本列島は、北海道、本州、四国、九州といった大きな4つの島と、それらに隣接する小さな島々から構成されている。
また、日本列島の下にはプレートという大きな地盤の塊が存在している。
それぞれ北アメリカプレート、ユーラシアプレート、太平洋プレート、フィリピンプレートと呼ばれ、この4つの上に日本列島がある。そのプレート同士がぶつかり合う場所では海溝や山脈が形成される。
このプレートの動きを統一的に解釈しようとする考え方をプレートテクトニクスと呼ぶ。
プレートは世界各地に十数枚存在すると考えられている。
これら多くのプレートによるプレートテクトニクスによって、地球上の地形、地質、環境、そして文明も大きく変動してきた。
では、それによって日本はどのような影響を受け、そして現在の形を形成したのか、これから述べていきたい。
日本列島はアジア大陸から太平洋に向かって弓上に張り出しており、その様子から、また弧状列島、また島弧と呼ばれてい...