これまで、障害を持つ子ども(以下、障害児)の学校教育について学んだことはあったが、就学前の、つまり統合保育については考えたりしたことがなかった。そこでまず、私が新たに認識した、統合保育を受けた子どもたちの3つの姿から述べてみたい。
1つ目は、障害のない子どもたち(以下、健常児)の、“障害を素直に受け入れられる姿”である。私はもともと、例えば、健常児が「障害児を、差別してはいけません」と教えられて初めて、「障害がある子どもは差別される(ことがある)」ということを知るように、偏見や差別の感情は、内から生まれるものではなく、外からつくられていくものだと思っていた。
統合保育について学んで~「障害を持つ子」の教育のありかた
これまで、障害を持つ子ども(以下、障害児)の学校教育について学んだことはあったが、就学前の、つまり統合保育については考えたりしたことがなかった。そこでまず、私が新たに認識した、統合保育を受けた子どもたちの3つの姿から述べてみたい。
1つ目は、障害のない子どもたち(以下、健常児)の、“障害を素直に受け入れられる姿”である。私はもともと、例えば、健常児が「障害児を、差別してはいけません」と教えられて初めて、「障害がある子どもは差別される(ことがある)」ということを知るように、偏見や差別の感情は、内から生まれるものではなく、外からつくられ...