「福祉と教育」を学ぶことの意義について述べよ。
1.はじめに
わが国の戦前からの社会福祉は、福祉を受ける人は、何かしら特別視され、差別されていたという印象があり、福祉を権利として受けるものではなかった。しかし、戦後は全ての人々が権利として福祉をうけることができるようになり、サービスを提供している福祉専門職者が「援助してやる」と利用者に対し、見下した態度をとることは、許されなくなっている。
戦後、わが国では、憲法25条の規定や人権尊重の国際的な広がりから、福祉のニーズがあれば国民は差別されることなく誰もが福祉を権利として受けることができるようになった。これら福祉の権利性、普遍性、に加え多様性、専門性、科学性が社会福祉の特色になっている。
福祉専門職者が直接的援助をするのは個人や集団で、そのため援助技術が理論化されている。そして、多様化したニーズに応えるために福祉専門職者には、「問題発見・解決能力」が要求されている。この能力は、福祉や教育の職場を含めあらゆる職場に当てはまる。
ソーシャルワーカーを目指す者として、①ケースワークで重要なバイステックの7原則、②社会福祉と福祉教育、③問題...