1. 目的 自然条件下に生息する植物は複数個体からなる群落を形成していて、光の影響を大きく受ける。植物個体の密度と受光量についての変化を分析する。
?生産構造図について
1.種による違い
生産構造図は種によって違っていた。これは、葉のつき方と大きさに関係が有る。ペパーミントの生産構造図は観察の結果にもある、葉のつき方は均等だが葉の大きさが下に行くほど大きくなったということが読み取れた。
オオオナモミの生産構造図からは上の方の葉が大きいと考えられ、これも観察結果と一致していた。相対照度のグラフの形は似ていることから大きい葉が上につくオオオナモミも下につくペパーミントも光の通り方は同じということがわかる。ということは葉の薄さ、光の通過度が関係していると思われる。オオオナモミは葉が薄いので光をある程度通過するため上に大きな葉がついても下に光がいくがペパーミントは葉が厚いので上に小さな葉をつけることによって下にも光が行くようにしていると考えられる。
2.密度による違い
高密度のほうが背が高くなったがこれは密集しているので横からの光はあたりにくく上の光を求めて背が高くなったと思われる。また、低密度のほうが葉が大きかったがこれも光と関係していて密集していないと横からの光を集めやすいので低密度は上へ伸びるよりも葉を大きくして能率よく光を集めていると思われる。
)植物群落の層別刈り取り
目的 自然条件下に生息する植物は複数個体からなる群落を形成していて、光の影響を大きく受ける。植物個体の密度と受光量についての変化を分析する。
材料 実験 場の人工個体群 オオオナモミ Xanthium occidentale Bertoloni
一年草 関東地方以西都心周辺
高さ50~200cm
ペパーミント Mentha arvensis var.piperascens
多年草 広く日本に生息
高さ20~60cm
方法 ①オオオナモミ(低密度、高密度)、ペパーミントを30cm×30cmの調査区で
相対光量子密度センサ-を用いて5cmごとの照度を測定した。(3箇所)
②根元から刈り取り実験室に持ち帰り下から5cm間隔で切断し葉と茎を分けた。
③葉面積と茎の数をはかり、乾燥させた。
④乾燥させたサンプルを秤量した。
⑤データから積算葉面積示数を求め光減水曲線と生産構造図を作成した。
⑤光減水曲...