京都府発足以来の行政文書や、今回展示されていた「東寺百合文書」などの国宝を含めて、貴重な歴史資料が数多く挙げられる京都府立総合資料館。
古文書というその大きな枠組みについて理解しなければならないと思う。佐藤進一氏の『古文書学入門』によると、「甲から乙という特定の者に対して、甲の意志を表明するために作成された意思表示手段」という定義が一般的になっているようであり、古文書という分類に属している文書は日記などの記録類を含むこともあるが、「特定の発信元と宛先があり、何らかの目的を達するために作成されたものである」というのが一般的と言えるようである。
その他の資料http://www.happycampus.co.jp/docs/983431725001@hc05/
今回の実習で訪れた京都府立総合資料館は、図書館、文書館、博物館という三つの機能を兼ね備えた総合文化施設であり、京都府に関する図書、古文書、美術工芸資料などを収集・保管、研究、展示することを目的としている施設である。(総合資料館ホームページより)収蔵品として、一般図書のほか、京都府発足以来の行政文書や、今回展示されていた「東寺百合文書」などの国宝を含めて、貴重な歴史資料が数多く挙げられる。
まず、東寺百合文書が何かということを理解する上で、古文書というその大きな枠組みについて理解しなければならないと思う。佐藤進一氏の『古文書学入門』によると、「甲から乙という特定の者に対して、甲の意志を表明するために作成された意思表示手段」という定義が一般的になっているようであり、古文書という分類に属している文書は日記などの記録類を含むこともあるが、「特定の発信元と宛先があり、何らかの目的を達するために作成されたものである」というのが一般的と言えるようである。
上記のような定義に基づいて考えて文書を見ていくと、大まかに分けられるものとして公文書と私文書という二通りのものがあるということになる。日本で律...