自分及び周囲に見られる日本語の表現や理解に関する疑問点、問題点

閲覧数8,305
ダウンロード数44
履歴確認

    • ページ数 : 9ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

     「自分及び周囲に見られる日本語の表現や理解に関する疑問点、問題点を見つけ、その類例を集めると共にその原因の解決法について自分なりの見解を述べる。」
     日本語が乱れているという人は多い。しかもそれは、学識経験者や年配者だけでなく、若者たちを含めた多くの人々が、日本語の乱れを口にしている。
     例えば、「ら抜き言葉」。生まれは熊本の方の方言であるが、おそらくそれとは関係ない方向から派生してきた言葉であろう。「食べられる」を「食べれる」と言うように、よりしゃべりやすい形へと変わってきている。
     しかし、人間が生きている以上、言葉も生きている。生きている以上進化する。言葉も同様に、より新しいものへと良くも悪くも進化していくのである。「鼻」という音は、原始時代は「パナ」と発音していたらしい。「影」は平安時代には「光」を表していた。このように、音も意味も時代によって異なっている。それでは今の時代、日本語の乱れを危惧することは本当に正しいのだろうか。
     とはいえ、日本語の魅力を欠く進化は、眉をひそめるところがある。その代表的なものに敬語がある。外国にもpleaseなどを用いた丁寧語はあるが、日本語のように尊敬語、謙譲語、丁寧語の三種に分かれているのは世界でも稀有な言語である。それが、最近は美化語といった単純なものを敬語の代わりに使用している者が多くいる。この「美化語」とは、話者が聞き手に上品な印象を与えるために使う語のことである。文法的に見て敬語とはいえないが、聞き手に対する配慮を示しているということで敬語に準じるものとされることが多い。またこれを丁寧語に分類する人もいる。名詞に「お」や「ご」を付けたり、語彙を変えたりして使われる。例としては、「菓子」を「お菓子」、「食事」を「お食事」とするものや、「めし」を「ごはん」、「便所」を「お手洗い」などが挙げられる。この美化語には、普通に使われるもの、男女に差があるもの、使用頻度の低いものとに分けることができる。また、文化審議会国語分科会の敬語小委員会は2006年10月2日に一般的に「尊敬・謙譲・丁寧」と3分類されている敬語の分類法を「尊敬・謙譲・丁重・丁寧・美化」の5分類にする指針案をまとめている。学校教科書によっては4分類しているものもある。
     このように変わってきた理由の一つに活字離れが考えられる。本や新聞などを読めば、文字、文法、語彙力、文体、敬語、といった国語力を伸ばすことができる。また、電子ではない辞書を引くことも魅力的な国語力の向上のさせ方である。
     また我々、特に若者が普段、何気なく使っている言葉に、「まったり」という表現がある。この言葉の意味を周りに聞くと、「のんびりをもっとのんびりさせたような感覚。でもだらだらとしたイメージはない」、「ふっと一息つける雰囲気」、「脱力した感じ、リラックスした状態」、「しつこい味わい」、「仲の良い友達と、旅行先などで会話をしている時ののんびりとした心地よい感覚」、「のんびりに悪い意味を含んだ感じ」といった解答を得た。
     しかし、本来の意味は「まろやかでこくのある味わいが、口中にゆったりと広がっていくさま。(大辞林)」といった言葉である。また、京都の方言で「落ち着いていて、穏やかな様子。とろけるような感じ、「とろんと穏やかな口当たり」といったことを表す京言葉でもある。
     ただ最近は辞書の方にも「ゆっくりしたさま。のんびりしたさま。くつろいださま。だらだらしたさま」と、表記されているものもある。これは、味覚以外の時間・速度・様態などに対しても使用頻度を高めてきていること

    タグ

    レポート教育学国語日本語方言敬語謙譲語

    代表キーワード

    教育

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     「自分及び周囲に見られる日本語の表現や理解に関する疑問点、問題点を見つけ、その類例を集めると共にその原因の解決法について自分なりの見解を述べる。」
     日本語が乱れているという人は多い。しかもそれは、学識経験者や年配者だけでなく、若者たちを含めた多くの人々が、日本語の乱れを口にしている。
     例えば、「ら抜き言葉」。生まれは熊本の方の方言であるが、おそらくそれとは関係ない方向から派生してきた言葉であろう。「食べられる」を「食べれる」と言うように、よりしゃべりやすい形へと変わってきている。
     しかし、人間が生きている以上、言葉も生きている。生きている以上進化する。言葉も同様に、より新しいものへと良くも悪くも進化していくのである。「鼻」という音は、原始時代は「パナ」と発音していたらしい。「影」は平安時代には「光」を表していた。このように、音も意味も時代によって異なっている。それでは今の時代、日本語の乱れを危惧することは本当に正しいのだろうか。
     とはいえ、日本語の魅力を欠く進化は、眉をひそめるところがある。その代表的なものに敬語がある。外国にもpleaseなどを用いた丁寧語はあるが、日本語の...

    コメント4件

    fujitsu123 購入
    すごいです
    2007/10/30 22:38 (17年前)

    川野さかな 販売
    超ありがとう!!>うp主
    2008/11/17 11:12 (16年前)

    maro0307 購入
    ページ数9 とあるが実際は2枚と3行分の量しかなく内容も普通。
    2012/07/20 0:05 (12年3ヶ月前)

    川野さかな 販売
    20字×20行という一般レポート規格に関してのページ数です。8枚+参考資料1枚ね。
    さらに言うと東京福祉大で過去に課題として作成したものです。
    2012/07/25 16:55 (12年3ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。