結論から述べると、家族の定義が困難である理由は、近代になって、今まで家族の定義とされてきた定義が当てはまらない家族がどんどん出てきたからだ。
家族の形というのは時代によってその時々の社会に対応した形で存在してきた。「社会」というのは、例えば『男が働き女は家事をするものだ』といったことを‘当たり前’とする風潮のようなものであり、「家族」というのは、社会が変化すればそれに対応するために変化するものである。そしてその時々に家族の定義ができた。だからその社会の変化が多様化してしまえば、家族も多様化していくのである。
今現在、家族の定義に当てはまらない家族が増えているというのは、今の社会の変化の多様化によって家族の形が多様化されているからだと考える。
では社会の変化とそれに伴い家族が対応する過程を、授業で扱った内容をもう一度取り上げて考えてみたいと思う。たった50年ほど前の日本は農業などが栄えていて、‘男も女も畑などで働き、その祖母など畑に出て働けないものが家を守る’というのが当たり前とされる社会であった。家族は社会に対応するので、そのような家族の形を定義とした。
しかし、産業構造の変化が起こり、農業から工業が栄えるようになり、男と女は祖母など移動できないものを残して都会に出てくるようになった。そこで男はサラリーマン化し、『男は稼ぐ』、家を守る人がいなくなった女は『家を守る』という役割分担になった。社会の変化の結果、そのような役割分担になっただけであって、男が働く形で女が家事をする形に産まれているわけではない。そのような形に適応していっただけである。だから今でも何も考えずに、「女は家、男は外」などと言いはり、そんな家族像が当たり前だなどと言う人が結構いるが、その人たちは社会の変化についてこれてない人たちだと言える。
『家族の定義が困難であることについて』
結論から述べると、家族の定義が困難である理由は、近代になって、今まで家族の定義とされてきた定義が当てはまらない家族がどんどん出てきたからだ。
家族の形というのは時代によってその時々の社会に対応した形で存在してきた。「社会」というのは、例えば『男が働き女は家事をするものだ』といったことを‘当たり前’とする風潮のようなものであり、「家族」というのは、社会が変化すればそれに対応するために変化するものである。そしてその時々に家族の定義ができた。だからその社会の変化が多様化してしまえば、家族も多様化していくのである。
今現在、家族の定義に当てはまらない家族が増えて...