雷鋒とゲバラに見られるイコン現象の比較

閲覧数1,762
ダウンロード数5
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    雷鋒とゲバラに見られるイコン現象の比較
    授業で、中国の人民解放軍の兵隊「雷鋒」について、ことさら彼の死後なお生き続けた彼の肖像(以下「イコン」と呼ぶことにする)について、その様々な現れ方を見ることができた。おさらいしておくと、雷鋒のイコンは「いいこと」の象徴であり、また共産党の良きイメージを形成するものであったといえる。例えば暴風雪の中、公社の財産である羊を命がけで守る姉妹が『雷鋒』を愛読していたり、学校の机や椅子を匿名で修理する兄弟が雷鋒の歌を口ずさんでいたりする。また、雷鋒のイコンに特徴的な点として、雷鋒像は顔を離れて、帽子そのものが雷鋒を表すイコンへと化していったことが挙げられた。
    そして、授業で雷鋒の顔が12コ並んだ画像が提示されたとき、右上の2枚を見てふと思ったのだ。「あれ、これゲバラに似てねーか。」と。そこで今回は、雷鋒と同様に、死後様々な場面でイコンとして登場するゲバラ(Ernesto Che Guevara)について、雷鋒のイコン現象とどのような点が共通していて、どのような点に違いがあるのかということについて検証してみることとする。
    ゲバラはキューバ革命を指揮した中南米...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。