18キング・オブ・アフリカ(刑法事例演習教材)

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    資料紹介

    刑法事例演習教材の答案です。自作の答案をチェックして、コメントを付けてあります。参考までに。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    刑法事例演習教材
    18 キング・オブ・アフリカ
     乙がAから「キング・オブ・アフリカ」(以下、本件ダイヤ)を預かった行為について
     乙は、買主との交渉のためであるかのように装って、Aから本件ダイヤを預かった。この行為によって、乙には、詐欺罪 が成立するか(246条1項)。
    しかし、乙は、Aから本件ダイヤを同じホテル内で、通路を挟んで向かい合う部屋に持っていくことを許されたにすぎない。そのため、本件ダイヤについては、いまだAの支配が及んでおり、乙は、その占有を確保していない。そもそも、乙の行為は、財物の取得に向けられていない 。
    したがって、乙には、詐欺罪は成立しない(246条1項)。
     もっとも、乙は、Aから預かったダイヤを丙に持たせ、そのままホテルから逃走した。この行為は、いまだAが事実上占有している本件ダイヤを、その意思に反し、乙ないし丙の占有下に移転させる行為である。したがって、乙には、窃盗罪が成立する(235条)。
     そして、乙は、この窃盗罪について、甲と共謀の上、甲がほしいと思っていた本件ダイヤを領得するために、実行行為を分担したといえる。したがって、甲と乙とは、窃盗罪の共...

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