生命と性の教育 第1分冊

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    <青少年の性意識、性行動の現状と課題>

     我が国の青少年の性意識・性行動の現状であるが、成長・成熟時期が低年齢化してきていることが密接に関係している。

     現代の子どもたちは、食生活などの変化から身長や体重といった体位の平均が著しく上昇し発育加速現象と呼ばれている。このことは、体位の成長だけでなく月経や精通といった2次性徴にも大きく関わっている。代表例として女子の初経をあげるが、年間身長増加量のピーク年齢の1〜2年後に発来する場合が多いとされている。前述したように、体位の上昇年齢が低くなっていることから平均初経年齢も若年化しているといえる。男子の場合も精通の早期化が進んでおり、性衝動の早期化や女子の場合は妊娠の可能性も考慮されなければならない。

     性に関する意識について現在の日本では、戦前に比べ情報が求めやすく性への意識が開かれている。若者の性行動の・早期化や活発化は今日の情報化社会の進展と密接に関係している。身体上の発育加速が性の成熟を招き、情報化の波が性行動を更に加速させているが、子どもたちの精神的な面での発達は著しいとは言いがたい。

     財団法人日本性教育協会が行っている「青...

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