生物実験レポート
花の鮮度保持について(エチレン)
農学部生物資源科 *年*組*番(*班)
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共同実験者
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実験日 2006.10.13.
提出日 2006.10.27.
緒言
植物成長調節物質の中には、成長促進物質、成長抑制物質や、成長の様式を変える物質が含まれる。そして今回の実験では、植物成長調節物質のなかでも、気体の植物ホルモンで、果実の成熟促進、器官の老化(葉、花、果実の脱離やしおれ)、性の決定に深くかかわっているエチレンを用い、エチレンが花の老化に及ぼす影響と、その抑制剤の効果を調査する。
また、上で述べたこと以外にも、エチレンが花に及ぼす影響があるのか、さまざまな観点から観察し考察する。
材料
実験材料 カーネーション(Dinthus caryophyllus)
一般に市販されているものは、すでに各種の延命処理がなされているので、その処理がなされていない材料を使用した。
実験方法 ①ethephon区 濃度 500 p.p.m
②STS区 濃度 1.0 mM
③無処理区 水道水
材料の調整
すべての区のカーネーションは開花状態がほぼ同じで、花茎を一定の長さに切りそろえ、ethephon区はハンドスプレーで花全体に散布した。STS区では1時間溶液中に切り口を浸し、その後90mlの水が入った三角フラスコに挿した。
またethephon区のものは水に浸すとエチレンガスが発生するため、ほかの実験区に影響を与えないために隔離する。
調査
調査方法
処理当日に外部、内部形態の観察と測定を行い、その後一週間(土、日を除く)それぞれの区(3株)の外部形態を調査した。一週間後にそれぞれの区のカーネーションの内部形態を観察、調査する。
また外部形態を測定する上での注意点として、毎回同じ定規を使い、どこからどこまで測るかを明確にした。
調査項目
最大花径の推移
花冠の開き具合(側面)
花冠の色の変化
ガク筒の直径の変化
ガク筒の長さ(a、ガク筒の上部 b、ガク筒の分け目から)
ガク筒の周囲
ガク筒の開き具合
ガク筒の色の変化
総苞の長さ
総苞の開き具合
総苞の色の変化
花茎の太さ
花弁の長さ
子房の肥大の有無
花柱の開き具合(先端から先端までの距離)
水位の変化
結果
調査項目① 最大花径の推移
表1 カーネーションの花の最大花径の平均値(cm)
処理区 処理後日数(日) 0 1 2 3 4 5 6 7 無処理区 4.5 ― ― 4.9 4.6 4.2 3.7 3.3 STS区 4.2 ― ― 4.5 4.7 4.6 4.8 4.9 ethephon区 4.6 ― ― 2.7 2.1 2.1 1.8 1.8
上の表はカーネーションの花径を日数ごとに測定した数値を、処理区ごとに平均したものです。初日は花の大きさを揃えたので、誤差はほぼない。
3日後に、ethephon区にはハッキリとした違いが出た。無処理区とSTS区のカーネーションは初日よりも花が大きくなっているのに対して、ethephon区のカーネーションは約半分の値になっていた。STS区と無処理区では4日目まではほぼ同じ変化をしていたが、5日目になって無処理区の花が萎んできているのがわかる。そのまま無処理区は萎んでいくのに対して、STS区は萎んでいないのがわかる。
調査項目② 花冠の開き具合
下の図1~6までを見てわかることは以下のとおりです。
まず無処理区では、初日には何枚かの花弁が下に垂れているのが見える(図1)が日に日に垂れている花弁がなくなり
生物実験レポート
花の鮮度保持について(エチレン)
農学部生物資源科 *年*組*番(*班)
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共同実験者
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実験日 2006.10.13.
提出日 2006.10.27.
緒言
植物成長調節物質の中には、成長促進物質、成長抑制物質や、成長の様式を変える物質が含まれる。そして今回の実験では、植物成長調節物質のなかでも、気体の植物ホルモンで、果実の成熟促進、器官の老化(葉、花、果実の脱離やしおれ)、性の決定に深くかかわっているエチレンを用い、エチレンが花の老化に及ぼす影響と、その抑制剤の効果を調査する。
また、上で述べたこと以外にも、エチレンが花に及ぼす影響があるのか、さまざまな観点から観察し考察する。
材料
実験材料 カーネーション(Dinthus caryophyllus)
一般に市販されているものは、すでに各種の延命処理がなされているので、その処理がなされていない材料を使用した。
実験方法 ①ethephon区 濃度 500 p.p.m
②STS区 濃度 1.0 mM
③無処理区 水道水
材料...