哲学・論理学レポート

閲覧数2,277
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    オッカムによる、スコトゥスとエギティウス・ロマヌスの説の批判を自分なりに解釈しまとめたものです。resとよばれる個体は何によって区別され、そのものであるという確証を得ているか、についてオッカムがスコトゥス批判をしています。
    エギティウス・ロマヌスに対しても「量」がres absoluta(実体)として存在するのはおかしい!とアリストテレスを引き合いに出して、反論ばっかしているようです。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    哲学・論理学レポート
    「スコトゥスの『個体化の理論と共通本性』」・「エギティウス・ロマヌスの『量独立説』」に関するオッカムの批判
    1)スコトゥスの個体化の理論について
    Ⅰ.概要

     同一のres内に形相的に異なる2つの存在(①共通本性・②個体的差異・このもの性)が存在する。
    Ⅱ.スコトゥスの主張①

     自らに属する形式的に同一のものによってresAとresBが実在的に一致するならば、resAとresBは同じである。そのとき、その同一のもの(=自らに属する形相的に同一のもの)によってresAとresBが異なることはあり得ない。ここで言う自らに属する形相的に同一のものとは①共通本性のことである。まとまると、resA,resBにおいて個体が一致する本質(①共通本性)と個体が異なる特質(②個体的差異)は相違し、区別される(同一res内には2つの存在性①共通本性・②個体的差異がある。と結論される。
    Ⅲ.スコトゥスの主張②

     ソクラテスとプラトンという2人の人間を例に挙げて考えてみる。2人は「人間である」という共通本性により、実在的に一致している。また2人は「ソクラテス性」「プラトン性」という個...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。