英米文学概論設題2

閲覧数1,098
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    アメリカにおけるピューリタン文学の特性を書きなさい
     アメリカの文学は、17世紀はじめイギリス人が植民地を開設した時に、植民地文学として始まったものである。当時の出版物の多くは宗教、地理、歴史に関するもので、文学作品と呼べるものは、日記、伝記、書簡にすぎず、社会全体にピューリタニズムが大きな影響を与えていた。
     初期のピューリタンの信仰心の強靭さ、彼らの社会の秩序の堅牢さを保障していたのは、彼らをとりまく逆境との緊張をはらんだ対峙だった。文明人である彼らが、桁外れな未開世界に入り込んだ以上、圧倒的に強力な自然に対抗して、できる限り緊密な人為の秩序を組み上げるしかすべはなかったのである。
     また、ピューリタン時代には、偶然ということはなくて、万事に神意が作用していた。そこで、ピューリタンたちは、どんな些細なできごとにも宿っているはずの意味を何とか突きとめようと努力する。例えば、植民地人は病気を神の怒りによるものと考えた。病気に限らず、植民地建設の過程で襲いかかるさまざまな苦難に人間の弱さや邪念を叱る神の声を聞けば、苦難がかえって信仰心を蘇らせ、ともすればゆるみがちな連帯の絆を引き締めるき...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。