観光経営論の体系化

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    「観光経営論」の体系化
    政治経済学部 経済学科 2年
    (AAPB2233) 小林 あかね
    はじめに
    21世紀は「観光の時代」ともいわれ、観光関連産業は重要な基幹産業の1つとして世界経済を支えている。わが国においても、2008年10月1日に「観光庁」が新設されるなど、「観光」に寄せられる期待は日増しに高まっている。
    日本はこれまで、「モノづくり立国」として経済成長を遂げてきたが、今後も持続的に発展していくためには、新たな需要と雇用を創出する観光産業を核として、「観光立国」へ転換することが強く求められる。したがって、「観光経営」も単純に観光関連産業の振興を目的とするのではなく、経済全体を活性化するという視点が必要である。
    しかし、残念なことに「観光経営」という概念が必ずしも学問的に体系化されているわけではない。これは、「観光経営」が経済的側面、社会的側面、人間的側面、地理的側面等を含む学際的な学問であることに起因すると考えられる。しかしながら、「観光経営」が先に述べた主目的を果たすためには、他の関連諸学問が蓄積してきた知的財産を共有化することによって、これを「観光経営学」もしくは「観光経営...

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