比較文学1

閲覧数2,671
ダウンロード数32
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

      「比較文学研究の方法にはどのようなものがあ
    るか。研究対象となる作家名、作品名を例示
    しながら説明しなさい。」
    「比較文学」とはフランスで起こった学問で、当初は一国文学の研究を補うものという性格で構想されていたが、現在では国際的、学際的視座から文学現象や文学関係の歴史を研究する学問へと変化したのである。例えば、日本文学を例にとってみれば、これを中国文学や欧米文学と比較し、その関係を研究して、世界文学という流れの中に日本文学を位置付けようとする事なのである。その研究方法であるが、源泉と影響関の関係の研究に重点を置く「影響」研究である「フランス学派」と、実証的な研究に加えて具体的な影響関係のない国の作家や作品の「対比」研究をする「アメリカ学派」がある。
    ここから具体的に比較文学研究の方法について説明していく。まず前の段落で2つに大別された「影響」研究の方であるが、これも3種類に分けて説明することができる。当然影響関係には与える側と受ける側がある。与える側を「発動者」、受ける側を「受容者」という。そして「発動者」と「受容者」の間には仲立ちするものがあり、これは翻訳の場合が多いのであるが、...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。