美術概論Ⅰ1

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    設 題
     ⇒「美術嫌いになる原因を具体的事例からさぐり、楽しい・わかる・できる授業を通して好きにさせるための手立てを、学習指導要領の目標及び内容・方法と関連づけて述べなさい。」
     まず、「美術嫌いになる原因」について考察する。幼稚園の幼児や小学校の低学年の児童に「お絵かきするのが好きですか?」という質問をする。すると、ほとんどの幼児・児童から「好き!」という答えが返ってくる。ところが、同じ内容の質問を成人にしてみると、ほとんどの成人が「好きではない」と答える。少なくとも、小学校・中学校の9年間は美術教育を受けてきているのにもかかわらず、美術にたいする興味や関心は残念ながらそれほど育っていない、言い換えるならば、美術にたいする興味や関心が薄れているというのが実態である。これは、幼い頃は絵を描くという行為自体がほめられていたのに対し、年を重ねると「何を」「どのように」「表現したか」という作品の出来ばえに関係するからである。つまり、評価への不信と技術面への不満とが根本的な美術嫌いを育ててしまうと考えられる
     まず、評価への不信について考察する。教師は、教師である限り「よい教育をしたい」と考え...

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