医療と法 法律学概論

閲覧数1,368
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    医療をめぐる法律問題について。
    医療と法をめぐってはさまざまな問題があるが、これらは学際的であることから「医事法」という独立専門分野が形成されるに至った。医事法上の諸問題のうち、特に患者側にとって重要な論点二つについて述べていく。
    1、医師と患者の権利義務関係
    憲法で保障される生存権の実現に大きく関わってくるのが、適切な医療を受ける権利である。我が国における医療は、従来、恩恵的・権威主義的であった。医師が「お医者様」「先生」などと呼ばれることからもわかるように、患者からは尊敬され、崇め奉られ、医師の言うことは絶対であるといった風潮があった。しかし昨今は、医療の機械化、複雑化により分業化が進んだことや、「3時間待ち3分診療」、さらにはモンスターペイシェントの登場など医療にまつわるさまざまな構造変化から医療の歪みや医師患者関係の希薄化が取り沙汰されるようになってきた。
    これらを解決するため、医療における患者の主体的地位を尊重することで、適切な医療の実現を図るべきだという声が高まり、「患者の自己決定権」や「説明を受けたうえでの同意」が重要になってきたのである
    まず「患者の自己決定権」とは、憲...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。