大ロンドン計画の概要と日本の都市計画に及ぼした影響を簡潔にまとめたうえで、自分の住む都道府県または市町村区の都市問題とその要因、それらに対する対策を地図や図、表・写真を2枚以上用いて論述せよ。
1944年、第二次世界大戦中に都市計画学者アーバークロンビーによって発表された大ロンドン計画は、その後の都市計画の原点として高く評価されている。その内容は、①低コストの住宅の供給、公共交通の建設促進、道路改良・舗装、上下水道・電気・ガスなど公共インフラの整備促進、②グリーンベルトの設置、③4つの地域計画リングの設定―Inner Ring(中心部):人口と工場の追い出しを図る、Second Ring(郊外部):近郊地帯で安定的ゾーン、人口は1エーカー50人以内、Third Ring(グリーンベルト):農用地としての利用を図り、しっかりとした組織運営のもと、大規模なゲーム公園・森として活かし、新しい開発は禁止する、Outer Ring(田園地域):ニュータウンを建設し産業・人口を受け入れる、である。この大ロンドン計画策定までのプロセスを18世紀後半まで遡って振り返る。
産業革命が起こると、イギリスで...