平城京周辺の都市開発と歴史保護
平城京跡は現在も発掘調査が続けられており、その周りでは宅地開発が進められています。その理由として、奈良の北部は大阪や京都の都市に近接していて、便利であることが挙げられます。この宅地開発に関して、私はどちらかといえば賛成です。国が一括買い上げたことによって、その地区に関しては宅地開発が進められたりすることなく、安全な状態で発掘作業が進められるので、問題はないと思われます。また、実際に1954年以来、組織的な調査を継続し、今までに130haの平城宮跡のほぼ30%の発掘を進め、古代史研究上、多くの重要な成果をあげています。また、当時の首都平城京にあった貴族の邸宅や...