広告論 分冊2  広告の到達効果の量的評価と質的評価について

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    「広告の効果」とは、一定額の広告費支出によって、売上高=販売額が増大することである。しかし、広告が売上に貢献できるのは、長期にわたる役割を演じた後である場合が多い。また、売上高は広告のみによって得られるのではなく、商品の品質、値引き、流通経路の支配力など、様々な要因によって増減するので、広告効果を純粋に測定することは難しい。なので「広告効果」についてはいろいろな考え方があるが、主に知名度アップ、イメージ形成などのコミュニケーション効果と、販売量・売上高などの販売効果の2つに集約できる。
    広告効果の測定に関する代表的なモデルに
    AIDMA(アイドマ)モデルがある。AIDMAとは、Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)のそれぞれ頭文字を取ったもので、消費者の心理的プロセスを示す「消費行動」の仮説である。  AIDMAモデルは大きく別けて「認知段階」「感情段階」「行動段階」の3つのプロセスにわかれる。例えばダイエット食品があるとしよう。
    ①認知段階…商品(ダイエット食品)を知らない消費者にTVCMや新聞・...

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