天台・真言両宗の発展について

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    ●課題5 天台・真言両宗の発展について述べなさい。 
    まず初めに(天台・真言)の両宗は、平安初期に確立したものであり、祈祷を中心とした貴族のための鎮護国家仏教という認識がなされることが多い。しかし、鎌倉期における仏教の理論的支柱となったことを考えれば、この時期の仏教がなければその後の仏教の興隆はなかったと考えられる。以下では、両宗の発展について述べていきたい。
    (天台宗)は、最澄が中国から持ち込んだ宗派であり、「円・戒・禅・密」の四つが総合されているところにその特徴がある。このうち、円が本来の天台の教理であり、もっとも重視されるべきであったが、当時の日本の時代背景としては、密教的な呪術能力であり、密を強調せざるを得なかったという。 最澄は、南都六宗に対抗して平安新仏教を志し、天台宗を創始したが、その背景には、新たな文化を取り入れたいという(桓武天皇)の後ろ盾があった。しかし、桓武天皇が崩御し(嵯峨天皇)の世になると、天皇の後ろ盾の対象が空海に変わり、政治的立場は弱いものとなった。
    最澄の天台教理の最大の特徴は、大乗仏教ならではの考え方として、「普遍主義・平等主義」に則って、誰でも悟りを...

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