源信浄土教思想の特徴を述べよ

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    ●課題2 源信浄土教思想の特徴を述べよ
    まず最初に源信は、天台宗の僧である「良源」に弟子入りし、恵心院にて修業し学問を身に付ける。その後、彼が32歳を過ぎた頃には内供奉十禅師という位を受け、強い権力を握るに至るが、それにもかかわらず源信は名誉を放棄してまで浄土教の流布に努め、34歳の時に横川に隠棲する。そして、その翌年である985年に彼は『往生要集』を著し、浄土教発展の大きな礎を築いたのであった。
    ここでは『往生要集』をもとに源信浄土教の思想について見ていきたい。『往生要集』は、まず冒頭の第一章の「厭離穢土」・えんりえど、 において地獄の様子を凄惨に描いている。地獄には八種類のものが存在していて、それぞれ等活・国縄・衆合・叫喚・大叫喚・焦熱・大焦熱・無間であるという。例えば、等活地獄は殺生を犯した者が落ちる地獄であるとされ、地獄の住民同士が互いに殺しあい、死んだ後も再び蘇らされた上に延々と同じことを繰り返させられる世界であるという。こうして各地獄の凄惨さを説明した後に源信は極楽浄土の説明を行い、これらの地獄と極楽浄土とが互いに反するものではなく、数ある内的世界の中の一部であるに過ぎない...

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