国際開発学

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    国際開発学
    ~累積債務について~
     現在、日本、アメリカ、ヨーロッパ諸国などの先進国と呼ばれる国々は高度な工業化を達成し、技術水準ならびに生活水準の高い生活が保たれ、近代未来の礎を確立している。そのような国において、サブプライムローン問題など世界的な経済打撃を被るほどの世界的規模の問題が発生し、各国の政治経済が不安定な状況に陥ったとしても、我々の生活を脅かすほどの影響は皆無に等しい。これはこの社会基盤となる経済力、国家中枢の頑丈さによるものであり、さらにそれらを支える民間企業が何よりも影響しているものだと、私は考える。さらに、世界的な貿易投資の自由化の進展、各国、地域における規制緩和や民営化、IT等の技術革新の発展によって、製品、技術開発や市場及び経営資源の獲得等をめぐる企業の国境を越えた競争が激化したことも、先進国へと導いた要因だと考える。
     一方で、世界には経済力が非常に乏しく、それゆえ国自体の発展を阻害し、基本的な生活水準を確保することすら儘ならない国々、すなわち発展途上国が存在する。そこでは、一次産品に強く依存した不安定な経済や、戦乱や災害に伴う労働力人口の減少の影響が深刻で、...

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