459 初等教育原理Ⅰ・Ⅱ 1単位目①
『自分自身のこれまでの教育体験をふまえ、自分の視点で教育観を述べよ。』
「教育」と言えば、教科を教える側の教師がいて、学ぶ側の生徒がいる、と認識され、その視点は立場により多様に認識される。教育観についての認識は、教える側や学ぶ側の観点により変わり、さらには新しい教育観、古い教育観と、時代により教育観は変化する。
教育というのは信念である。自分の信念を貫き通し、この信念を生徒に伝え、持たせることが教育の理念であると私は考える。教育の理想は、自分で自分を育てる力を身につけること・自分で考え目的のある行動が取れる人間にすること。だが、現実の教育に対するイメージは、「教える」・「学ぶ」それぞれ視点は変わるが、それでも目標が試験・受験で結果を残すための手段の認識・意味合いが強い。
教育観は時代により改革されてきた。それは、当時の教育関係者が智恵を絞り、良かれと思ってやってきた改革であり、当時の児童像を見て、足りないのは何なのか考えながらやったに違いない。そう考えた時、その時代、時代に教育的課題があり、それを補うための改革がなされてきた。受験戦争...