「社会福祉の歴史と理論の展開について述べなさい。」
現代、グローバル化・高度情報化・高齢社会が到来し、日本社会全体は急激な変化を迎え、経済至上主義の中で格差問題や年金・社会保障問題など、人々は様々な問題に直面している。また、個人的なつながりを見ると、利己主義、希薄な人間関係となり、共に支え合い生きていくという精神は次第に薄れつつある。これからの時代こそ、社会福祉の大切さ見つめ直し、すべての人がより良く生きることについて社会全体でしっかり考えていく必要がある。
さて、それではこの「社会福祉」とはいったいどのようなものなのだろうか。「福祉」をめぐる社会的な努力や制度、政策といったものが「社会福祉」であり、生活する中での様々な問題を発見し、それらを解決する思考型(スタディ型)の実践的な学びが社会福祉学である。そして、社会福祉(社会福祉学)とは、学問として築き上げられ確立されたものではなく、個の生活者の実存性から出発した問題をいろんな次元で展開して、マクロな政策提言にしていくという、これから先いつの時代にも必要とされる極めて実践的思考的で人間的な学問なのである。《テキスト4~5ページ 一番ヶ...