憲法 ①近代憲法の基本原理のうち、権力分立と権利保障が日本国憲法においてどのように現れているか②日本国憲法の基本原理とされる国民主権主義・人権尊重主義・平和主義の3つの原理が、相互にどのように結びついているか③日本国憲法における「国会の権能」について |
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① 日本国憲法は、その前文において、国民主義の宣言と憲法の確定に続けて、この憲法の基本原理について「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理にもとづくものである。」と規定されている。
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日本国憲法は、その前文において、国民主義の宣言と憲法の確定に続けて、この憲法の基本原理について「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理にもとづくものである。」と規定されている。
この憲法前文及び本文の規定から、日本国憲法の基本原理として、国民主権主義、人権尊重主義が導き出された。この原理を基礎に民主政治が行われ、それによって「個人の尊厳」を確保することが憲法の究極の目的とされた。
日本国憲法第13条は、「すべて国民は、個人として尊重される」とし、「公共の福祉に反しない限り」という限定付で、「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」とし、個人主義の原理に立脚した個人の尊重・幸福追求権という形で「個人の尊厳」の確保の重要性について規定する。憲法は、この究極の価値とされる個人の尊厳を確保するため、民主主義に原理に基づく政治制度と基本的人権の保障を掲げるものである。
すなわ...