泌尿器科手術を受ける患者の術前・術後

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    泌尿器科手術を受ける患者の術前・術後
    術前の準備
    尿路系の術式は多肢にわたる。全身麻酔下の腎、膀胱、前立腺の悪性腫瘍に対する開腹手術、脊椎麻酔下の膀胱・前立腺の内視鏡手術、尿路結石破砕術など、手術の目的、手術侵襲、麻酔法も異なり、看護の対応もそれぞれ異なってくる。他科の患者と比べると、高齢者が多いこと、手術部位によっては患者の差恥心を伴うこと、また膀胱の手術などでは尿路変更により術前とまったく異なった排尿形式となる場合があること、腎・骨盤手術では術中出血が多く、術前に輸血(自己血)の準備が必要な場合がある。
    1)患者の把握
    (1)身体的な評価
    泌尿器科疾患の手術を受ける患者は高齢者が多く、脳血管障害、循環器の既往のある場合が多い。また投薬の有無、術前検査の施行の有無、検査データのチェックが重要である。
    〈チェック項目〉
    ①血算、②一般生化学、③凝固系、④感染症(Hb抗原、HCV抗体、TPHA)、⑤心電図、⑥胸腹部X線撮影
    《全身麻酔の場合》
    ①血液ガス、②ホルター心電図、③心エコー、④呼吸機能
    《内服薬の確認》
    ①抗凝固薬(パナルジン②、バイアスピリン⑧、ワーファリン⑧など)の投薬の有...

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