病態・症状・検査・治療についてまとめたものです。 色がついているところは先生に大切だと言われたところです。 参考文献:『ナースの内科学』奈良信雄/中外医学社(2010)
☆頭痛
頭痛の主な原因とその特徴
・急性頭痛
①一過性頭痛
発熱
二日酔い
②持続性頭痛
くも膜下出血:激しい頭痛
急性髄膜炎
緑内障
・亜急性・慢性・反復性頭痛
①進行性頭痛
脳腫瘍
②非進行性頭痛
持続性頭痛
緊張型頭痛:締め付けられるような痛み
反復性頭痛
片頭痛
・片頭痛
片頭痛は頭痛発作を繰り返す疾患である。血管が収縮し、その後拡張する時に起こる。
<症状>
頭痛発作は4~72時間続き、片側性、拍動性で、悪心、嘔吐、羞明(光過敏)、音過敏などを伴う。
<経過>
遺伝的素因に環境因子が加わって発症し、慢性に経過する。
<検査>
頭部MRIなどでは異常はみられない。
<治療>
頭痛発作時には、軽症例では非ステロイド系消炎鎮痛薬、中等度以上の片頭痛発作ではトリプタン系薬剤(セロトニン受容体刺激薬)が用いられる。片頭痛の予防策としては塩酸ロメリジン(カルシウム拮抗薬:血管の収縮をおさえる)が用いられる。
・緊張型頭痛
痛みの性質は圧迫あるいは締め付けられる感じで、筋肉の収縮によって起...