病態・症状・検査・治療についてまとめたものです。 色がついているところは先生に大切だと言われたところです。 参考文献:『ナースの内科学』奈良信雄/中外医学社(2010)
☆寄生虫疾患
・蟯虫症
全世界に分布する乳白色の小線虫。
<症状・経過>
盲腸付近に寄生し、夜間肛門周囲に産卵するため肛門部の掻痒感、不眠、神経症などをきたす。その他、腹痛や仮性虫垂炎、腸管膜リンパ節炎などを起こす。
<検査>
スコッチテープ法による肛門周囲からの虫卵採取がおこなわれる。
<治療>
ピリビニウムパーモエイト、メベタンゾールが用いられる。
・アニサキス症
回虫の一種であるアニサキスの中間宿主であるアジ、サバ、イカなどの刺身を摂取することにより起こる。
幼虫が胃壁や腸壁に迷入し、激しい心窩部痛、嘔気、嘔吐、腹痛などを訴える。
胃内視鏡により胃壁に侵入した幼虫を...