病態・症状・検査・治療についてまとめたものです。 色がついているところは先生に大切だと言われたところです。 参考文献:『ナースの内科学』奈良信雄/中外医学社(2010)
☆プリオン病
クロイツフェルト-ヤコブ病とも呼ばれる。病原体は知られているものの中で最も小さいプリオンとよばれる異常蛋白である。
英国で蔓延している狂牛病(ウシ海綿状脳症)からヒトに感染した疑いがもたれ世界中がパニックとなった。ヒトのプリオン病には家族性クロイツフェルト-ヤコブ病と狂牛病のような散発発生のものがある。
<感染経路>
感染経路は不明である。成長ホルモン製剤の静注や生物製剤である硬膜移植で感染した例がある。潜伏期は数年から数十年に及ぶ。
<症状>
運動障害、視覚障害、記銘力低下、精神症状で発症。急速に知的障害や運動障害を呈し、最終的には無運動、無言状態に陥る。死亡したヒ...