体育科指導法 8810
【第二分冊】 2000字
『単元計画について』
■はじめに
子供たちの体力の低下傾向が続いている。体力や運動能力は昔の子供たちと比べ目に見えて低下している。今、子供たちの生活環境は昔のそれと大きく変わった。かつては外で、みんなで体を動かして遊んでいた。今は家で一人で、体を動かさずにゲームなどに興じるようになった。憂慮すべき状況である。ここに体育の重要な役割がある。知識偏重の昨今ではあるが、そもそも人間の存在自体が体を離れては成立しない。健康を保持し増進するためにも体育という教科が教育の基礎にすえられるべきだ。本レポートでは、体育の指導における『単元計画』について述べる。
■本論
体育科の目標を達成するためにも、計画的で組織的であるべきなのは論を待たない。一口に体育と言ってもその内容は体を動かして学ぶ器械運動のようなものから、水の事故について学ぶといったような内容まで多様である。そうしたさまざまな学習内容を効果的に配置する必要がある。そこで「単元」という概念が出てくる。単元とは教材内容の一つの塊のことである。この単元をどのような分量で、いかなる時期に配置する...