2011年の最新版です。
算数科教育法の目標(2つの立場)と評価(行為動詞含む)について、双方の関係を含めて記述し、その後、自分の視点で考察せよ。数と計算、量と測定、図形、数量関係、集合・論理の教育の内から一つを取り上げ、各学年での指導内容の構成と、指導のポイントについて記述せよ。
算数教育の目標は、国が基準として設定しているものと、数学教育研究の立場からのものの2つに分けることができる。国が定める基準としての目標は、学習指導要領に具体化されており、算数科の目標は
『算数的活動を通して、数量や図形についての基礎的・基本的な知識及び技能を身につけ、日常の事象について見通しをもち筋道を立てて考え、表現する能力を育てるとともに、算数的活動の楽しさや数理的な処理のよさに気付き、進んで生活や学習に活用しようとする態度を育てる。』
とされている。この学習指導要領をもとに教科書が作成されている。したがって、その内容と趣旨を正確に理解し、授業に活かしていくことは重要なことである。しかし、教師は実際に指導する児童の学習状況を正確に把握し、各児童に応じた適切な算数教育を行っていかなくてはならない。いくら教科書に書かれた内容を指定...