2011年版 日本大学通信教育 英語科教育法Ⅱの合格レポートです。
学習の参考になれば幸いです。
オーラル・アプローチとは口頭練習を中心として、理解・模倣・反復・変換・選択により言語習慣の形成をはかり、無意識・反射的に口から自然と外国語が出てくるようにする指導法である。この方法では、対話の暗記及び反復練習や文型練習が重視される。これに対し、コミュニカティブ・アプローチとは、コミュニケーション能力を身につけることを目的として行われる指導法である。この方法では、言葉の正確さよりも流暢さを重視し、英語を実際に運用したコミュニケーション活動に重点を置いている。
オーラル・アプローチの問題点として、単なる文型の模倣と記憶による機械的な文法操作に多くの時間が費やされ、言語を創造的に使う機会が少なくなりがちな点がある。ミムメム練習やパターン・プラクティスによって学習内容の基礎・基本を定着させるのには有効であるが、伝達内容や方法を自らが自由かつ適切に選択できる「選択的表現能力」は身につきにくいといえる。これに対し、コミュニカティブ・アプローチでは学習者は状況に応じて自ら主体的に判断・伝達することが求められるため、学習者は能動的かつ創造的に授業に参加することができる。特定表現によって伝達される話し手...