医療ソーシャルワーカーとは、保健医療分野におけるソーシャルワーカーであり、主に病院において「疾病を有する患者等が、地域や家庭において自立した生活を送ることができるよう、社会福祉の立場から、患者や家族の抱える心理的・社会的な問題の解決・調整を援助し、社会復帰の促進を図る」専門職である。
ソーシャルワークの特徴として3つあげられる
1、医療ソーシャルワーカーは、疾病や受診受療行動の性質をふまえ、それらが人の心理社会的側面に及ぼす影響を理解していなければならない。
2、患者や家族に生じた心理社会的な課題の解決を図るには、医師や看護師や医療専門職と連携し、専門性を発揮しつつ、相乗的な効果をもたらすような協同体制をつくらなければならない。
3、患者及びその家族の多面的な問題に対応するために、多様な外部資源について、日常的に状況を把握し、場合によっては、資源開発をしていかなければならない。
過去において、社会保障制度、医療保障制度のない時代、傷病によって働けなくなれば、労働階級の人々は即貧困に陥り、貧困によって十分な医薬を得られなければ生死の問題につながっていたのである。そこで、英米において始まり...