佛教大学英米文学科A合格レポート
「学校カウンセリングの意義、方法、
および今後の課題について述べなさい」
カウンセリングそのものは昔から存在していた。現在では広義のカウンセリングと呼ばれているが、牧師や僧侶が悩みを聞き、その解決のみではなくその人の内面に深く立ち入り。自己を深く見つめなおさせることにより、その人本来の自己を見つけ出す手助けを行っていた。それが、近代に入り社会構造の複雑化に伴い人々の悩みも多岐にわたるようになり、一定の知識や技術が必要とされる、いわゆる今日のカウンセリングという概念ができあがった。特にロジャースの登場以降、カウンセラー中心の指示的療法から患者の自主性、自発性を養い問題解決能力を獲得させる非指示的療法が多くの人に受け入れられた。自ら自発的にカウンセラーに来談し、対等の関係の上で問題解決能力を獲得維持し、自分で意思決定をするという、クライエントという用語も同時に定着したのであった。このようにして成り立った、カウンセリングと学校カウンセリングとのかかわりについて考察していきたい。
フロイドによれば、われわれの心は3つの要素から成り立っている。快楽を追求する「イド」、反対に行動の規範となる「...