聖徳大学 通信 生命倫理4

閲覧数2,184
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 1ページ
    • 会員3,300円 | 非会員3,960円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    生命倫理

    第4課題 第2設題

     臓器移植と脳死の関連と、そこで問題になっていることを述べなさい。
    臓器移植のドナーとなり得るのは脳死患者であり、植物状態と診断された患者はドナーの対象にはならない。臓器移植と脳死の関係では、圧倒的なドナー不足から引き起こされる非倫理的なドナー確保の問題が指摘される。しかし一方で、臓器移植には大きなメリットもあり、臓器移植を適切に行うには、厳密な脳死判定をはじめ、ドナーの生前の意思の確認、患者家族への適切なインフォームド・コンセントが、しっかり守られているかが非常に重要である。

    心臓移植で提供される臓器は脳死者のものである。脳死とは、脳幹あるいは脳全体が損傷を受けたもので、人工呼吸器を用いることによって、一定期間の延命が可能である状態である。このような障害は不可逆性であり回復は不可能と考えられている。つまり、脳死患者は、単に生かされている状態であって、人工呼吸器を取り外せば、心臓は停止し、死に至る。

    それに対し植物状態の患者は、脳幹自体には損傷を受けておらず、障害は主に大脳に見られる。生命維持機能を司る脳幹が正常に保たれていることから、自発呼吸もあ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。