生活科概論のレポートです。
生活科のこれまでのあゆみをまとめるとともに実際の授業における教育的成果と課題を明らかにし、生活科のこれからの展望について具体的なことがらを示して述べよ。
生活科のこれまでのあゆみ
社会は常に変化し、教育環境も大きく変わる。そうした変化の激しい社会状況への対応が求められるため、学習指導要領も改訂が求められる。今や、国境や地域の境界線がボーダレスになる時代、情報が一瞬のうちに世界中を駆け巡る時代、持続可能な社会の発展が求められる時代になってきたのである。そうした時代においては、実社会や実生活で役立つ能力の育成こそが求められる。そして、この考え方は、生活か誕生の発想に近いものがある。なぜなら生活科は、「生活者の視点で考えること」や「生活者としての能力の育成」を大切にしてきたからである。このような状況において、確かな学力、豊かな心、健やかな身体の調和を重視する「生きる力」をはぐくむことがますます重要になっているのである。
他方では、OECD(経済協力開発機構)のPISA調査など各種の調査からは、我が国の児童生徒については、例えば、1思考力・判断力・表現力等を問う読解力や記述式問題、知識・...