手術療法を受ける患者の看護
手術とは…病態を持った生体に医師が人為的に損傷を加えることによって、病態
の改善や疾病の治癒、生命を延ばすことを目的になされる治療法であ
り、法的に認められている。
・手術療法は、手術後の看護をはじめとする看護技術の発展により、高齢者、新
生児など対象となる患者も多様化し、目覚しい発展をとげている。
・看護師の役割は、手術の適応になった患者の不安、状態を理解し、手術をよ安
全・安楽にうけいれられるようにすることである。また、生命の持つ自然治癒
力を最大限に引き出し、回復する過程を援助することである。
術前看護
検査に伴う看護…検査の必要性や、目的・方法を十分に説明し、患者が検査
を安全に不安なく受けるための援助や全身管理が必要であ
る。また、患者の疲労や苦痛の状態を把握し、苦痛の緩和
に努める必要がある。
2) 全身状態の改善
・栄養状態(貧血・脱水など)の改善
・合併症(高血圧・糖尿病など)がある場合には、輸液・輸血・薬物・食事な
どの治療...