佛教大学通信「仏教史概説」のレポートと科目最終試験対策のセットです。
内容は、
第1設題「インド仏教教団の成立とその後の発展過程を、大乗仏教興起の事情とも関係付けながらまとめなさい。」
第2設題「道安、鳩摩羅什、玄奘が中国仏教に果たした役割を、仏教受容の変化と結びつけてまとめなさい。」
科目最終試験対策
過去問6題
「インド仏教教団の成立と展開過程を、第一結集・第二結集と結びつけて述べなさい。(教科書P3~P29)」
「大乗仏教の発生とその後の展開についてまとめなさい。(教科書P29~P56)」
「中国への仏教伝来と安世高、支婁迦讖の訳業について述べなさい。(教科書P64~65)」
「道安、鳩摩羅什、玄奘が中国仏教に果たした役割についてまとめなさい。(教科書P64~P131)」
「飛鳥、奈良、平安仏教の特色を述べなさい。(教科書P167~P233)」
「日本仏教の中世的展開を、鎌倉仏教の特色という視点からまとめなさい。(教科書P234~P282)」
の、お得セットです。
学習を進める上で、参考にしてください。
「仏教史概説」
レポート・第1設題
インド仏教教団の成立とその後の発展過程を、大乗仏教興起の事情とも関係付けながらまとめなさい。
仏教が成立したのは、釈尊が菩提樹の下で悟りを開き、その悟りを人々に伝えたからである。釈尊は成道の後、初転法輪を行い、五比丘という最初の弟子が誕生した。五人はいずれも覚りに到達し、釈尊を含め六人の阿羅漢が生まれた。六人から成る共同体はサンガ(僧伽)と呼ばれ、最初の仏教教団が成立した。釈尊の集団は一箇所での定住生活を行わず、各地を移動しながら教団の拡大を図っていった。
釈尊の在世中に仮にサンガに問題が起こっても、それを解決するためには釈尊の裁定を仰ぐことで済んだ。ところが釈尊の入滅後の教団にとって、それは大きな問題となる。釈尊入滅後の教団の方向性を定めたきっかけこそが、一般に第一結集と呼ばれる出来事である。
第一結集は、王舎城に五百人の阿羅漢が集まり開催された。釈尊の教えが滅することを恐れた大迦葉がこれを主宰した。この時、阿羅漢たちは、各自が憶持していた教えを示し合い、教えの内容を確認し合った。教法の結集は阿難が、戒律の結集は優波離が中心となって行った。
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