海洋生物学概論
ベントス
【ベントスの群集構造を決める要因】
①物理的要因
底質(砂、泥、砂泥) ⇒ 埋在種・表在種
(潮、汐、流れ、波長、光、潮の流れ)
②化学的要因
水温、塩分、DO、濁り、有機物量、栄養類、微量金属
③生物的要因
生物撹乱、競争、捕食、発生様式
【発生様式】
①直接発生
卵ふ化すると成体と同様の生活が可
(テングニン・サキグロタマツメタガイ)
②間接発生
卵ふ化後、浮遊幼生期を経て成体となる
↓
Ⅰ.卵黄栄養幼生
⇒ 少産大型で浮遊期が短く、水層中では摂食しない
・プランクトン食幼生に比べて死亡率が低く、
加入率の変動が小さく安定したバイオマスを維持
・親の個体群からはあまり遠くにはいかない
Ⅱ.プランクトン食幼生
・小型で数が多い
・水層中に数週間から数ヶ月間プランクトンを食べて留まる
・分布拡大率が高く、加入率の手変動が大きい
【底生生物の特徴】
①移動能力が小さい
②生息密度が高い(単位面積あたりの個体数や量が大きい)
③誰でも採取できる
④多種多様な生物がいる
⑤生息形態...