1単位目
「生きる力」「自己指導力」を「育成する生徒指導の観点に立ち、子どもたちを取り巻く現代社会の急激な変化や児童期の成長発達を踏まえ、どのような学級づくり(学級経営)が考えられるかをまとめなさい。その際、学校における「家庭・地域との連携、協力」による指導の取り組みにも考慮しなさい。
生徒指導は、教育課程に基づく指導ではなく、児童一人ひとりの個性に応じた自己指導能力の育成をする教育活動である。従って、学習指導要領には指導内容、目標等は示されておらず、各学校の実情に応じて行われる。
生徒指導を行うにあたって最も大切であるのは、「自己指導力」の育成である。佐藤は「自らの生活に関わって発生する問題や課題を主体的に発見し、自らの力で適切な解決法や取るべき進路を選択し、責任を持ってそれらを処理する能力」である、としている。これは、「生きる力」そのものであるといっても過言ではない。特に、成長発達の途上にある児童生徒には旺盛な自己指導力が求められる。こうした力の育成を全教師が学校生活のあらゆる機会を活用して行う教育活動が生徒指導である。
その指導には、消極的指導と積極的生徒指導があり、前者は、いじ...