「単純ではあるが、多くの事を要求される看護」の世界に筆者は、威厳と深遠さを感じた。必要とされ、そして、追求する看護師像の本当の姿について考えさせられた。
著者は、普遍的な人間の欲求から、これを世話をしたいと思う親の心情に及ばせ、「看護師はプロの親」とした。ケアをする相手によって要求されるものが異なるため、総じて適用する基本的看護ケアの必要性があると言及している。しかも、病的状態へのサービスよりも健康増進活動に多くの時間をあてるべきであると論じ、さらに、そこには個人的な密接な関係が必要だと述べているのである。
筆者は、この過程に3つの必要性を感じた。
第一に、必要とされるものは、知識...