佛教大学 S0619「生活科教育法」、2012年度提出の合格済みリポートです。
あくまで参考までお願いします。
第1設題 『「気付き」の階層と「気付き」の質が高まる過程について、テキストに示された実践例にふれて述べなさい。』
「気付き」の階層と「気付き」の質が高まる過程について、テキストに示された実践例にふれて述べなさい。
(1章) 生活科における「気付き」
生活科では児童の具体的な活動や体験が重視されている。「気付き」とは「子どもの内側に生じる認識あるいはその萌芽」であり、活動や体験とはまさに多様なことに気付いていくプロセスだと言える。
生活科では「気付き」の内容として、「自然に関する気付き」、「身近な人や社会に関する気付き」、「自分自身に関する気付きの」の3つが重視されている。ただし、小学校低学年の認知特性を踏まえるならば、それらは必ずしも別々の気付きではなく、三者が相互に分かちがたく結びついている。生活科で重視されているこの「気付き」は、それが必ずしも学びであるとは言えないし、気付き自体はその場限りで終わってしまうものも多く、学びに発展していくとは限らない。
気付きは、教師から与えられる受動的なものではなく、児童の主体的な活動によって生まれるものである。よって、教師に求められる基本的な仕事は、子どもたちの多種多様な「気付き」にまず気付くことである。そして、子どもが自分の気付きを意味づけられるように促し...