進路指導
1.学習用プリントを参考にして、90年代半ばまでの日本型雇用システムと進路選択・進路指導の関係について、整理して論ぜよ。
90年代半ばまでの日本型雇用システムは、日本型に関する典型的なイメージの方から簡単に説明すると大きく「終身雇用」「年功序列」「企業内組合」の3つに分けられます。
(1) 終身雇用とは、いわゆる正社員については解雇をせず、定年と呼ばれる年齢(現在60歳~65歳)まで雇用し続け、また従業員も転職をしないというものとして理解されます。
(2) 年功序列には、年功型賃金と年功型昇進があります。
年功型賃金とは、職務や成果ではなく年齢に応じて賃金水準が上がっていくというもので、これにより年齢の上昇に伴う生活費負担に対応することができると考えられます。
年功型昇進とは上と同様に成果ではなく年齢に応じて昇進していくものと理解されます。言い換えれば、年齢が下の人が(同じ形態で採用された)年齢が上の人より昇進する、ということがない、ということになります。
(3) 企業別組合とは、産業別組合とは異なり、企業ごとに組合があり、組合の構成員はその企業の従業員に限られる...