設問:新しい学習指導要領では、国語科改訂の要点として、「学習の系統性の重視」が言及されているが、具体的に、学習指導要領に向き合い、「話すこと・聞くこと」の系統性について指摘しつつ、義務教育終了段階で求められる「話すこと・聞くこと」の力とは何か、また「話すこと・聞くこと」に関する力の育成の方向性について、レポートすること。
テキスト:新たな時代を拓く 中学校・高等学校国語科教育研究、学芸図書
新しい学習指導要領では、国語科改訂の要点として、「学習の系統性の重視」が言及されているが、具体的に、学習指導要領に向き合い、「話すこと・聞くこと」の系統性について指摘しつつ、義務教育終了段階で求められる「話すこと・聞くこと」の力とは何か、また「話すこと・聞くこと」に関する力の育成の方向性について、レポートすること。
新しい学習指導要領では、「話すこと・聞くこと」の学習目標・学習内容について、系統性が意識されている。中学校の学習指導要領を見ると、たとえば、第1学年の学習内容として「日常生活の中から話題を決め、話したり話し合ったりするための材料を人との交流を通して集め整理すること。」とあるが、それが第2学年になると「社会生活の中から話題を決め、話したり話し合ったりするための材料を多様な方法で集め整理すること。」となり、第3学年では「社会生活の中から話題を決め、自分の経験や知識を整理して考えをまとめ、語句や文を効果的に使い、資料などを活用して説得力ある話をすること。」と、系統的に内容が組まれている。この場合、まず身近な話題を題材に話したり話し合ったりする能力を身につけ、そのうえで社会的な話題...