・課題
ICFモデルの基礎としてのICIDHモデルについて、具体例をあげて説明しなさい
筆者コメント
返却に、提出から2か月かかりました。早めに出すことをおすすめします。
・講評
大変わかりやすく書けています。ICIDHを充分理解してこそ、ICFの重要さがわかります。
第1課題第1設題
ICIDH(1980)とは、障害に関する統計・研究・臨床実践・障害福祉政策の立案・評価、市民啓発のための有効手段の開発を目的に、WHOが制定した国際障害分類である。この発表は、「国際障害者年」を翌年に控えていたこともあり、各方面に大きな影響を与えたことでも知られている。ところが、発表当時は画期的と評価されたものの、やがて「医学モデルである」といった批判が出るようになり、新たにICF(2001)が採択された。こうした流れにより、ICIDHは表舞台から退場したように見えるが、ICFを理解し、補うためにもその範囲・内容を理解しておくことが必要である。
よってここでは、ICIDHモデルについて、具体例をあげて説明を試みる。そのためにまず、ICIDHモデルについて簡単にまとめる。
ICIDHモデルでは、「疾病(Disease)→機能障害(Impairment)→能力低下(Disability)→社会的不利(Handicap)」と提示している。具体的には順に、「①個人の内部におけるなんらかの異常・病因が身体の構造や機能変化をもたらすもの、②器官レベルにおける心理的・生理的・...