社会福祉士学科通信課程レポート課題 現代社会と福祉 A判定
福祉とは「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味する言葉である。英語で、welfare=「幸福」「福利」と訳されることを考えると、社会福祉とは、国家が社会を通じて国民の幸福を達成する。という意味と考えられる。
その「しあわせ」や「ゆたかさ」を保障する社会的手だてとして、日本は戦後50年以上にわたって、国家主導で福祉政策を推し進めてきた。1946年の旧生活保護法や1949年の身体者障害者福祉法などを皮切りに、法律によって福祉サービスの具体的な内容が定められ、個別に発達してきた。
しかし、1990年代後半以降、経済の規制緩和、雇用形態、少子高齢化、家族構造と地域社会の変容が進む中で、格差・不平などの拡大、ニート・ホームレス・虐待など、福祉ニーズは拡大している。また、今までの終身雇用制度、年功序列型賃金、地域や家族間の互助の崩壊などの結果、今日、わが国は現代社会の危機的な状況の中で、人びとの自立生活の安定、安心、安全を図り、社会の統合、維持発展に資するべき社会政策を全体的に見直し、再構築することが求められるという状況にある。
そうした中で、社会福祉も、年々多様化、複雑化し高度化する福祉ニーズを充足...